外国人投資家 2008 5 25
「日経マネー 7 July 2008」
特集 外国人投資家の「ニッポン買い」に乗れ
国際国家、日本。国際都市、東京。
少子化が止められないならば、移民と外国資本を考えざるを得ないのです。
移民と外国資本によって、少子化を乗り切ることができるでしょう。
もちろん、経済を捨てて、江戸時代に戻るという選択肢もあるでしょう。
物質的な豊かさを捨てて、質素だが精神的に豊かな社会もあり得るでしょう。
いつだったか。
かなり昔のことですが、ある本には、こう書いてありました。
鎖国政策を取った江戸時代より前は、日本は国際国家だったというのです。
国際国家というと言いすぎでしょうが、国際交流が盛んだったのでしょう。
日本では、外国というと、欧米を連想するでしょうが、
新しい外国人投資家の活躍によって、外国のイメージが変わっていくかもしれません。
「日経マネー」は、個人投資家向けの雑誌でしょうが、
今月号は、一般の人も読んでほしいと思います。
これを投資の話として読むのではなく、今の日本の現状を知る上で読んでほしいのです。
深刻な少子化を乗り切るには、
移民と外国資本を考えざるを得ないでしょう。
書評 book review 2005 5 3
書名 「人口ピラミッドがひっくり返るとき 高齢化社会の経済新ルール」
著者 ポール・ウォーレス 翻訳 高橋健次 出版社 相思社
低迷する個人消費、低迷する株価、低迷する地価。
こうしたものは、バブル経済の崩壊が原因で、傷口さえ治れば、
つまり、過剰な設備、過剰な債務、過剰な雇用が改善されれば、
日本経済も、元に戻ると考えていませんか。
しかし、三つの過剰と言われた「設備、債務、雇用」が改善しても、
日本経済は、さえない状態が続いています。
バブル経済の崩壊という「外傷」に目を奪われていますが、
もっと根本的な問題が潜んでいませんか。
それは、「人口ピラミッドがひっくり返る時」です。
日本経済も、日本の社会制度も、人口構造がピラミッド型であることを前提として、
成り立っているはずです。
そのピラミッドが、ひっくり返る時、どうなるか。